【ツイート転載】『AERA』2011~2014年の世代論記事の分析【テキストマイニング】
【分析概要】
2011年~2014年に刊行された『AERA』(朝日新聞出版)の内、タイトル及びサブタイトルに「世代」「若者」「ジェネ」を含む記事で、世代論を扱ったと見なせる記事であり、なおかつniftyの新聞記事検索で本文を取得できたもの22本
【使用ツール】
KH Coder
【辞書】
MeCab(ユーザー辞書なし、KH Coder側で「スマホ」を強制抽出単語に指定)
【単語】
出現数15以上の自立語186種類
【結果概要】
第1主成分は特定の記事を判別するだけのものなので分析上はあまり意味がない。
第2主成分以降を見ると、正の方向には「政権」とか「格差」などといった政治・経済関係の語句が並ぶ一方で、負の方向にはコミュニケーション関係の単語が並ぶ。ちなみにSTAP細胞と小保方晴子氏を扱った記事が2本あるが、「新世代リケジョの衝撃」は大きく正の方向に傾いているのに対して、「反論するとぶしつけ?」は原点に近くなっているが、これは後者においては世代論の色彩が強いからだろう。
第3主成分は負の方向に働き方に関する単語が並んでいるのに着目したい。「働き方」は『AERA』の世代論の記事の中でも主要なものであり、この分析でもその傾向が窺える。
第4主成分は正の方向は政治関係だが、負の方向は「ゆとり世代」、そしてコミュニケーションに関する単語になっているのが興味深い。
【その他】
niftyで取得できる2011~2014年の『AERA』の世代記事をクラスター分析してみたけど、何らかの傾向を掴むことはできないかなぁ。分析手法を変えた方が良さそうだ。 pic.twitter.com/To657HZpro
— 後藤和智@秋例大祭そ15a/紅楼夢E12 (@kazugoto) 2015, 10月 11
「世代」の周りに関連語検索(描画数100、分析単位は段落)。「ロスジェネ」の周辺に政治関係の語句が並んでいるのが興味深い。 pic.twitter.com/eEQzu2ELJ2
— 後藤和智@秋例大祭そ15a/紅楼夢E12 (@kazugoto) 2015, 10月 11
「政治」を中心にするとこんな感じ(描画数60)。この分析結果が、世代論に政治を語らせるとどうなるのかということについての何らかのヒントを与える…かも。 pic.twitter.com/1ehhWl9b4o
— 後藤和智@秋例大祭そ15a/紅楼夢E12 (@kazugoto) 2015, 10月 11
年単位で対応分析を行う。2012年が突出して特異になっている…(出現数全体で15以上、188単語)。 pic.twitter.com/w4HCzLm9xS
— 後藤和智@秋例大祭そ15a/紅楼夢E12 (@kazugoto) 2015, 10月 11
ちなみにコーディングを用いてどの世代が語られているのかを分析するとこうなる。 pic.twitter.com/kum5zDtWw0
— 後藤和智@秋例大祭そ15a/紅楼夢E12 (@kazugoto) 2015, 10月 11
再び関連語検索に戻り、「若者」コーディングで「若者」と「若い世代」が引っかかるようにした結果がこれ。やはり政治関係の感度が高いように見える。 pic.twitter.com/PSBjwgSDxc
— 後藤和智@秋例大祭そ15a/紅楼夢E12 (@kazugoto) 2015, 10月 11