後藤和智事務所OffLine サークルブログ

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【ツイート転載】〈若者〉を再定義しよう(H27.12.1)

某御用若者氏が本当の御用になるのを見るにつけ、いい加減〈若者〉の定義をある程度違った形で定義した方がいいんじゃないかなぁ…って気になる。「若者代表」の胡散臭さは、特に左派を中心に多くの人が感づいているところではあると思うけど、それを理論化する必要がある。

ちなみに新たに提案したい〈若者〉の定義とは、

1. それまでの社会のマジョリティ層が持っている(た)ものとは違う考え方や行動様式を持っているとされている社会集団。

2. その「違い」を説明する最大の要素が年代・世代だと思われていること。

そして、それが特定の人や集団、メディアの目的に沿って消費される〈若者〉が、その人、集団、メディアにとっての〈御用若者〉ということになる。もちろん一番問題のある〈御用若者〉の使い手は政府だけど、〈御用若者〉を生み出すのは政府には限らない。

このような〈御用若者〉のあり方は、メディアにとってアイデンティティが消費財になっているという状況と密接に繋がっている。今の若者論、世代論は自分と は違う〈他者〉のアイデンティティを消費することによって成立しているのだが、一部のメディアにおいてはそこで提示された世代の「違い」が社会を読み解くキーとして認識されている。ただこのような世代のあり方は、むしろ若者論者が勝手に作っている可能性のほうが高いのではないか。

劣化言説の時代以降、若い世代がいかに既存の社会を構成している世代とは「違っている」かという言説が生み出され、そして若い世代の論客もまたそれに呼応する形で「自分たちの世代はこんなに特殊な考え方を持っており、特殊な生き方を志向している」と主張してきた。そういう世代論ばかりが受けてしまう状況というのは、やはり考え直す必要があるのではないかと思う。

ついでに言うと、今、原田曜平をはじめとするマーケッターの世代論が受けているのは、若い世代を「自分たちとは違う」世代として切り離し、安全圏から消費 したいという社会の欲望からではないかと思う。彼や少し前の三浦展などのように、今の若い世代が「こんなにも自分たちと違う」ということを商品として売り出してきた論客の言説は、ヘイトスピーチやバッシングの原動力になる可能性が大きい。疑問に思う向きは、そもそもある種の俗流若者擁護論として生み出された「草食系男子」論(by 深澤真紀)が見事に若者叩きの言葉となったことを思い出してみよ。

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