後藤和智事務所OffLine サークルブログ

同人サークル「後藤和智事務所OffLine」のサークル情報に関するブログです。旧ブログはこちら。> http://ameblo.jp/kazutomogoto/

【声明】菅義偉政権による日本学術会議への介入に反対し、理由の説明を強く求める【2020.10.07追記あり】

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上記の報道にある通り、「日本学術会議」の会員候補者の内6名が推薦されたが任命されなかったという件について、このような政治による学術及び学問の自由、表現の自由への介入に断乎として反対し、その理由を説明を学術系同人サークルとして強く求める。

今回任命されなかった人は、法学者(特に前の安倍晋三政権の動向に警戒している人もいる)を中心に、それ以外の分野でもリベラル系と見られる政治学の宇野重視や、歴史学加藤陽子といった一般にも著名な学者もいる。

朝日新聞の記事によると、推薦した候補者が任命されなかったというのは初めてのことで、その上任命を拒否された人物がこのように政府に批判的か、もしくはリベラル的な動向を持っている人物に集中しており、まさに政府による学術への介入であり、また異例の措置であることから理由の説明を強く求めなければならない。

なお、国会図書館の雑誌記事データベースで「加藤陽子」と検索すると、自民党系の雑誌『テーミス』2014年10月号に「朝日新聞が重用する 東大教授―御厨貴&加藤陽子への「疑問」 : 反原発集団的自衛権の行使反対に近現代史の専門学者が発言しているが」なる記事を見かけたことを付言しておく( https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I025796956-00 )。

同人サークル 後藤和智事務所OffLine 代表 後藤和智

【2020.10.07 22:30ころ追記】

その後の朝日新聞の報道によれば、前の安倍晋三政権の頃から日本学術会議に対する官邸の介入があったとされる。

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特に前者の記事については、学術会議や当時の山極寿一会長が官邸に話を通さなかったからで自業自得だ、さらには任命拒否された学者と『しんぶん赤旗』による陰謀だという言説が湧き上がっているが、そもそもの発端は2016年に当時の大西隆会長が欠員補充について官邸に唐突に(2014年まではなかったとのことである)難色を示されたことであることが明らかになったもので、少なくとも大西体制下の学術会議と首相官邸がそういった異常事態に「適応」していったものであると見られる。10月3日の記事には、

また、補充人事で1ポストにつき2人を事前に示す方法について、別の元幹部は「ある時期からそうなっていた。この時の補充人事より前は上位に推した人を正式に推薦し任命されていたはずなので、官邸側に『選んでいる』形を取らせるためのやむを得ない『妥協』だと思っていたが、その後、今回の(6人を任命しない)問題が起きた。甘い判断だったと悔やんでいる」と話す。

とある。その点(官邸による介入を許してしまったこと)で学術会議側の甘さへの批判は避けられないが、恣意的な任命拒否の問題というものは消えていないし、ましてやなし崩し的に「学術会議の改革」を述べることはそれこそ議論のすり替えに他ならない。

さらに、一部マスメディアによるデマ扇動も行われている。

mainichi.jp

www.buzzfeed.com

www.huffingtonpost.jp

以上の点を踏まえて、改めて弊サークルは、今回の菅義偉政権、そして前の安倍晋三政権による日本学術会議への介入に強く反対する。