後藤和智事務所OffLine サークルブログ

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【ツイート転載】差別扇動者への脅迫は許されないが、扇動者の擁護者は批判されなければならない(2018.7.26)

 こちらのツイートで「とあるリフレ派の経済学者」を批判したら、「後藤は脅迫や殺害予告を肯定している」と言われました。こっちのツイートで「脅迫や殺害予告が許されないのは当然として」と言っているのにね。

 

まあ、想定の範囲外ではありますが、他方で別に驚く必要もないと思います。少なくともあの界隈の読解力の程度がしれただけでよしとしましょう。抗議もしませんし撤回も求めていません。表現規制クラスタとリフレ派にそれを求めること自体が徒労だとわかっているから。

少なくともこの「経済学者」が、実際に脅迫を受けた議員のみならず、差別的な発言を振りまいているユーチューバーと一緒に論じているわけですから、この論考の狙いが「実際の脅迫的行為の否定」ではなく「差別的言説の擁護」であることにあるのは明白でしょう。そしてそれらの言説は、権力や政権、そして世論と結託して社会的に弱い立場の人を押し黙らせているわけで、そして特に某議員の場合は出版社(雑誌の編集部)が「売れる」からという理由で公刊している。しかし我が国において、ヘイトスピーチ規制法が施行されるなど、運用は措くとしても少なくとも理念としてはヘイトスピーチは許されない、としているわけですから、「脅迫は許されないが、そもそもヘイトスピーチを述べることもすべきではなかった」と両者を批判するのが正しい行為だと思います。「自分だって某議員を批判していた」と訴えるのなら尚更です。

それに、まあちょっと刑事司法統計をかじっていればわかるのですが、世の中には「警察マター」にならないような事件や脅迫などが多数ある。特に性犯罪はとても多いし、人種差別、性差別含む差別についても統計にならない脅迫などは非常に多いかと思います。そして某議員や某ユーチューバーの議論はそれを助長しているわけです。

某議員に寄せられた脅迫や犯罪予告を憎み、批判する。そこにある良心を疑うべきではないと思います。ならば、尚更のこと、この人たちの言説によって奪われた社会的に弱い立場の人たちの発言に思いを巡らせることができないのか、良心を向けることはできないのか、そう強く思います。

今まで社会的に弱い立場の散々憎悪を煽ってきた人が、いざ自分がその対象になったときに、それを自業自得だと言うつもりはないし言うべきではない。だが周囲の人間が、その人が憎悪を煽ってきたという前提を忘れ、上っ面だけの「言論の自由」を言うのはおかしいんだよ。