メディア評
はじめに 本書は2012年にAmazonにてオリジナルの電子書籍として刊行し、2015年に同人誌『検証・格差論』に収録したものですが、近年の言論状況を鑑み、本稿を同書の無料サンプルとして公開いたします。「ロスジェネ」がいかに上下の世代を叩き、持ち上げてき…
. はじめに 「墨東公安委員会」氏が7月5日に投稿した記事「チンドン屋たちの暴走 SNS時代の「オタク」と表現の自由、赤松健氏の出馬について」なる記事が注目を集めています。 bokukoui.exblog.jp しかしこの記事において、《「オタク」の意味が拡散し、その…
本日昼にバズったこの日経新聞の記事ですが。 www.nikkei.com 私はこの記事に対してこのように反応した。 だからこの手の問題を「最近の若者の問題」としてはいけないんだって。戦争犯罪者や戦争に「いいところもあった」というのは右派論壇の常套句で、ネッ…
いま発売中の『プレジデント』に、同誌が生活保護についてどう考えているかを象徴する記事が載っているので、生活保護行政の関係者や研究者は読んだ方がいいと思います。少なくとも私は立ち読みで怒り心頭に達し、購入しました。汚物は購入の精神。近日中に…
評論という行為をする際には、常に「他者を見下す快楽」と闘わなければならないと最近感じる。その快楽に溺れると、人格が崩壊し、ありとあらゆるものを見下さないと気がすまなくなる。 Togetterやそのコメント欄を見ていると、東日本大震災以降、あらゆる陣…
件の『AERA』2015年11月16日号購入。この木村幹氏のツイートで採り上げられている記事はpp.30-32。 AERA特集。常勤だけの公務員と、非常勤も含む民間のデータを比較する、という「基礎的知識以前のとんでもさ」もさる事ながら、超高給取りのメディアさんから…
というわけで今発売中の『文藝春秋』の特集「戦後70年 崩壊する神話」のレビューです。はっきり言って、まさに現代劣化言説の博物館と言っていい感じでした。あとテーマの選び方のバランス悪すぎ、例えば野球な んて4本くらいあったのにサッカーとか水泳とか…