若者論
公開にあたって 本書は、2014年に刊行した同人誌『「ヤンキー」論の奇妙な位相:平成日本若者論史9』のまえがき及び第1章として書いたものです。同書は第2章を含めた全文が『「働き方」と「生き方」を問う』、またこの記事で公開した部分が『「劣化言説の時…
まえがき 本稿は、2006年に刊行された『バックラッシュ!:なぜジェンダーフリーは叩かれたのか』に寄稿した文章で、現在は電子書籍『青少年言説Commentaries Lite』に収録しておりますが、同人誌のサンプルとして公開します。急速に忘れ去られようとしてい…
本稿は2013年に同人誌即売会「おでかけライブ in 山形109」のサークルペーパーとして、2015年に同人誌『検証・格差論』に収録したものですが、近年の言論状況を鑑み、本稿を同書の無料サンプルとして公開いたします。忘れ去られようとしている「ロスジェネ」…
はじめに 本書は2012年にAmazonにてオリジナルの電子書籍として刊行し、2015年に同人誌『検証・格差論』に収録したものですが、近年の言論状況を鑑み、本稿を同書の無料サンプルとして公開いたします。「ロスジェネ」がいかに上下の世代を叩き、持ち上げてき…
まえがき 本稿は2011年に『POSSE』第13号に寄稿し、2015年に同人誌『検証・格差論』に収録したものですが、近年の言論状況を鑑み、本稿を同書の無料サンプルとして公開いたします。忘れ去られようとしている若者論の記録です。 なお、『検証・格差論』は下記…
本稿は2009年に『POSSE』第7号に寄稿し、2015年に同人誌『検証・格差論』に収録したものですが、近年の言論状況を鑑み、本稿を同書の無料サンプルとして公開いたします。忘れ去られようとしている「ロスジェネ」論の記録です。 なお、『検証・格差論』は下記…
(11月10日記す) 補足すれば、支持母体からもわかるように、家父長制的な支配に魅了され一貫して理念に掲げてきたのも事実で、そのくせ本人は「家長」ではなく「お子様」キャラという鵺的構造が見事に現代日本にマッチしたわけである。「ゾンビ家父長制」、…
. はじめに 「墨東公安委員会」氏が7月5日に投稿した記事「チンドン屋たちの暴走 SNS時代の「オタク」と表現の自由、赤松健氏の出馬について」なる記事が注目を集めています。 bokukoui.exblog.jp しかしこの記事において、《「オタク」の意味が拡散し、その…
朝日新聞が何か下らない連載を始めたらしい。 www.asahi.com 《選挙のたびに若い世代の投票率や政治への関心の低さが指摘されます。でも、政治やメディアは、その世代の実像を捉え切れているのでしょうか。若手記者が街頭や投票所で一人ひとりの声に耳を傾け…
……某Lhasa氏はなぜ「若い世代(または〈Z世代〉)は差別意識が低くなっている」という言説と、それを「大嘘」だと言うことにかくも固執するのか。否定することでなにを守りたいのか。第一「若い世代は差別意識が低くなっている」などという言説、そんなに大…
月刊テキストマイニングレポートVol.2(2017年6月29日号) 「新型うつ病」のポリティクス1.5――新聞は「現代型/新型うつ病」をどう報じたか? 先月から始まった新シリーズ「月間テキストマイニングレポート」ですが、あまりいいデータが集まらず(というか私…
kazugoto.hatenablog.com の続き。 ――――― なぜ一部のポピュラー社会学の支持者がいとも簡単に若者を差別するのかというと、若者論の世界にはいつ頃からか「通常の若者論は上澄みのエリートしか見ていない」という思い込みがあったというのが大きい。それに90…
評論という行為をする際には、常に「他者を見下す快楽」と闘わなければならないと最近感じる。その快楽に溺れると、人格が崩壊し、ありとあらゆるものを見下さないと気がすまなくなる。 Togetterやそのコメント欄を見ていると、東日本大震災以降、あらゆる陣…
そもそも疑問なのは、若者論批判に対しては「若者論批判は若者の問題点を覆い隠す」という反批判がなぜか見られるということである。例えば女性、在日外国 人、生活保護受給者に対するバッシングは数多くあるが、それに対する批判も多い。私はそのような批判…
某御用若者氏が本当の御用になるのを見るにつけ、いい加減〈若者〉の定義をある程度違った形で定義した方がいいんじゃないかなぁ…って気になる。「若者代表」の胡散臭さは、特に左派を中心に多くの人が感づいているところではあると思うけど、それを理論化す…
山本氏の戦歴はWikipediaと下記のツイートを参考にしました。 今朝の中日新聞に載ってた山本昌年表に付記されてた現役中の社会の主な出来事が完全に歴史の教科書。 pic.twitter.com/Jdow6oi7il — 間借りさん (@magarisan) 2015, 9月 25 1983年 山本昌広、中…
おい。古市憲寿の『誰も戦争を教えてくれなかった』が文庫化に際して『誰も戦争を教えられない』になっているのはどういうことだ。少なくとも同書で語られているのは「戦争の当事者になれない自分」への陶酔でしかないんだが。 『誰も戦争を教えられない (講…