後藤和智事務所OffLine サークルブログ

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【ツイート転載】〈真のリベラル〉によろしく(2018.10.14)

なぜ「論客」と話が通じないかというと、彼らは〈真のリベラル〉だからに他ならない。「リベラル」ではない。「左翼」でもない。〈真のリベラル〉だから。社会的公正とか正義とかを中心に考えるのではなく、まず最初に「自分は〈真のリベラル〉だ」というところから思想や言動を構築するから。

そういう人は、例えば「自分は〈真のリベラル〉」だから差別に荷担するはずがない、と考える。だから自身の発言が社会的に弱い立場の人たちへの差別を含んでいる、と指摘(批判)されたら、自省するのではなく、「〈真のリベラル〉たる自分が差別に荷担するなんてあり得ない」と反発する。そしてそこでとる言動が、「おまえたちこそ差別者だ、自分はお前たちとは違う〈真のリベラル〉だ」と、相手の言動の揚げ足を取ることだったりする。そこに誤読や捏造があっても構わない。

〈真のリベラル〉は「リベラル」(よく〈日本リベラル〉と呼ばれる)や「左翼」を批判することによって自身の正当性を再帰的に認識するから、自身の言動を顧みるということはしない。「自分は〈真のリベラル〉だ、なぜなら自分は〈日本リベラル〉を批判しているからだ」というのが彼らの認識で、要するにトートロジーである。

そしてそれらに知らず知らずの内に延々と燃料を贈ってきたのがニセ科学批判であり、俗流若者論批判だった。「左翼・リベラル(〈日本リベラル〉)=若者の敵、非科学的、非論理的」という認識が先行していたら、必然的にニセ科学批判や俗流若者論批判の知は左派嘲笑に使われる。かといってニセ科学批判や俗流若者論批判をやめてはいけないのでニセ科学俗流若者論への批判と同時に、社会的に弱い人たちへの差別の批判をする必要があるし、私もそうしているんだが、そうするとニセ科学批判や俗流若者論批判の知を取り込んで自分が〈真のリベラル〉だと思っている層に日和ったと言われるわけで、なんというか……。

 

「リベラル」と〈真のリベラル〉は椅子と電気椅子くらいには違うということは知っておこう。あと「オタク」と〈イキリオタク〉も。