後藤和智事務所OffLine サークルブログ

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【ツイート転載】リベラルの凋落なんかよりも劣化言説の勃興のほうがよっぽど重要でしょうが(H27.8.5)

AERA』の戦後70年特集で「朝生」にみるリベラル派の凋落、みたいなことが書いてあったけど、少なくともここ20年程度の言論の動向について考える のであれば1997年以降に勃興した〈劣化〉言説の影響は外せないと思うけどなぁ。リベラルの凋落とか云々とかよりもよっぽど深刻な問題だろう。

最初は青少年や子育ての〈劣化〉から始まり、自分が不可解、不快に思う社会集団に安直に「劣化」とか「バカ」とかいうレッテルが容易に貼られるようになっ た。『週刊朝日』においては「日本人の劣化」と称した事実上の若者論特集が組まれたし、『まれに見るバカ』なんて本も売れに売れたぞ。

『まれに見るバカ』だって事実上の若者論+団塊左翼バッシング本だし。でこれらの言論の流れは今や特定民族・社会集団へのヘイトスピーチの勃興となって結節しているわけで。でも〈劣化〉言説の学術的研究、総括なんて一部の社会学を除いてほとんど行われていない。

思想の左右なんかよりもよっぽど大きな問題だと思いますけどね、こういう劣化言説、なかんずく若者論をめぐるこの状況。