【雑記】「口では「口では貧困家庭の子どもには優しい東大の先生」よりも貧困家庭の子供に優しいライター」がやるべきこと(2020.04.16)
なんというか、「結果的に」と言えばどんな無理も通せるとでも思っているようなツイートを見た。ロスジェネ論の論客たるもの、「エリート」にはいちいち難癖を付けないとでも思っているのかしら(この人は最近は鉄道とかで活躍しているけど、10年くらい前はロスジェネ論の論客だったのよ)。
東大の先生は口では貧困家庭の子どもには優しいがその子どもたちが解けるような入試問題を出題せず結果として排除している。
— 小林拓矢 (@kobayashitakuya) 2021年4月15日
そうじゃねえだろ。
そもそも《口では貧困家庭の子どもには優しい》という“東大の先生”(って誰よ。この御仁の過去の発言から考えて本田由紀氏かね?)が子供の貧困の解決のためにやるべきことは貧困層の子供を東大に入れるように問題をやさしくすることではない。貧困層の子供にも十分な教育が受け入れられるように権利を保証する(もしくはそれを実現するように政府や市民などに働きかる)ことだ。そもそも入試における選抜と子供の権利の保証という全く別の問題を並立して「エリートの欺瞞」云々を語ることそれ自体が欺瞞なんだよ。
こういう口では「口では貧困家庭の子どもには優しい東大の先生」よりも貧困家庭の子供に優しいライターがやるべきことはこういう欺瞞的な難癖ではないということは火を見るよりも明らかだ。